8月23日の中京3R(芝1400メートル=9頭立て)で、高杉吏麒騎手が騎乗した2番人気のメイショウハッケイ(牝2歳、栗東・本田優厩舎、父ダイワメジャー)が1着となり、同馬を所有する松本好雄オーナーは個人馬主として史上初のJRA通算2000勝を達成した。1975年2月9日の初出走(京都6Rのチェリーパス=8着)からJRA通算2万7629戦目の到達。
松本好雄氏のコメント「馬主として51年、成り行きというような感じで始まったんですけど、本業があるもんですから、社員に迷惑をかけないようにと思っていました。2000勝という数字は、年間40~50勝を続けなければいけないということで、“ばか”でないとできないんじゃないでしょうか。“馬ばか”でもないんですが、やっぱり競馬にはたくさんの人が関わるわけです。生産牧場、育成牧場、調教師、厩舎スタッフ、騎手など、そういう人とのつながりを大事にしてきたつもりですけど、その結果が今回の2000勝につながったんだと思います。無我夢中でしたが、今から思えばやっぱりダービーを獲ってくれたメイショウサムソン、最初のG1宝塚記念を獲ってくれたメイショウドトウ、フェブラリーSを勝ったメイショウボーラー、そしてメイショウマンボが思い出に残っていますね。最近ではメイショウタバル、これに集約されるような感じです。どの馬もそんなに一流ではないし、普通の馬です。やっぱり人のおかげでしょうね。競馬は、ファンの方に支えられていて、豊くんや福永祐一くんの活躍があって、また、サークル全体が真面目に取り組んだ結果だと思います。競馬は奥の深い、歴史のある遊びですから、これからも楽しんでほしいと思いますね」