騎手時代から松本好雄オーナーと親交のあるスポーツ報知評論家の小島太さんが、個人馬主として史上初のJRA通算2000勝達成を祝福した。

 松本好雄オーナーは、私がこの世界に入った時からずっとお世話になっている方だ。

 オーナーが馬主資格を取得して、最初に馬を預けた高橋直調教師は私の兄弟子にあたる人だった。私が関西に遠征した際、いつも乗る馬を用意してくれていて、松本オーナーも「あぁ、太君ね」とOKを出してくれていたのだが、これは後から聞いた話だが、私が遠征するたびに連絡がくるので、だいぶうんざりしていたようだ(笑)。

 あの有名な勝負服も、実は私と深い関わりがある。もともと私の師匠である高木良三調教師の有力な馬主さんの勝負服だった。すごく太っ腹な大馬主で、兄弟子の高橋直さんも憧れがあったらしい。そのオーナーが引退された後、師匠、兄弟子、松本さんと話し合いをした結果、メイショウとして生まれ変わったのが、あの「青胴、桃たすき、桃袖」の勝負服だった。

 ジョッキーだった時から数多く乗せていただいたし、私が調教師に転身した際には、関東の厩舎に初めてメイショウの馬を預けてくれた恩も忘れられない。私が競馬界を引退した後も、メイショウハリオが(交流)G1を勝った際の記念のお酒が贈られてきたりと、今でも気にかけていただいている。本当に人格者で素晴らしい方。前人未到の大記録を心から祝福したい。(スポーツ報知評論家)

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