◇ノルディックスキー サマージャンプ蔵王大会(22日、山形・アリオンテック蔵王シャンツェ=HSヒルサイズ=102メートル、K点90メートル)

 22年北京五輪個人ノーマルヒル金メダルの小林陵侑(チームROY)は、2回合計288・0点で優勝し4連覇を達成した。今夏、国内2戦2勝と絶好調をアピールした。

 1回目に100メートルで首位に立つと、もう独り舞台だった。2回目は1回目にはつけていなかったダイヤモンド11個をちりばめた歯に装着するゴールドのアクセサリー「グリルズ」を装着。気分を上げると、緩い向かい風のなか、力強く飛び出してヒルサイズを越える102・5メートルの大ジャンプを披露して観客から大歓声が上がった。

 この日、100メートルを越えるジャンプを見せたのは小林陵だけ。得意の大会で再び存在感を際立たせた。小林陵は「1回目は(グリルズを)忘れてました。内容はすごく順調にきている。1本目も試技の修正もできてギリテレマークを入れられた。2回目もすごくいいジャンプを見せられた」と納得の表情を浮かべた。

 蔵王のジャンプ台は、形状が緩く助走路から飛び出しの部分で圧を感じられない海外のW杯で仕様するジャンプ台に近い形状。その中で「普段からやっているW杯に近い形状の試合なので。ナイターでもあるし、すごくいい雰囲気で臨める大会だったと思います」と国内でも海外のW杯を意識して大会に臨み手応えをつかむ。

 次戦は、来年2月のミラノ・コルティナ五輪の会場で行われるサマーグランプリ(GP)。「(改修後)初めて飛ぶ台なのですごく楽しみです。五輪の台なので緊張感を持って」と気持ちを高めていた。

編集部おすすめ