◆ノルディックスキー サマージャンプ蔵王大会(23日、山形・アリオンテック蔵王シャンツェ=HSヒルサイズ=102メートル、K点90メートル)

 女子は、丸山希(北野建設)が、合計238・3点で3連覇を達成した。

 1回目に94メートルを飛び首位に立ち、2回目も92・5メートルと安定した飛距離で完全優勝を果たした。

丸山は「3連覇はなかなか成し遂げられないものなのでうれしいですが、自分の納得いくジャンプは2本ともだせなかったので課題の残る試合になってしまったなと感じています」と反省が口をついた。

 今月上旬の札幌で行われた大会で2連勝を飾ると、海外を転戦したサマーGPでも4戦で2位2回、3位1回としっかり結果を出してきた。「課題としては去年の冬から変わっていなくて正直、こんないいサマーシーズンのスタートになると思っていなかった。同じ課題の中でもだんだん飛距離が出せるようになってきたのがこうやって結果につながってきているので、よりスキージャンプが楽しく飛べているので、この楽しさを忘れずに」と話す。

 22年北京五輪は21年の10月の全日本選手権(ラージヒル)で転倒し、大けがを負って出場できなかった。「4年前は自分のミスで逃してしまった五輪。だからこそ次こそ金メダルを狙って飛んでいる」と丸山。悔しさにまみれた日々を乗り越え、26年ミラノ・コルティナ五輪へ、上昇カーブを描いていく。

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