◆明治安田J1リーグ▽第27節 横浜FM0―0町田(23日・日産ス)

J1は8試合が行われ、横浜FMはホームで町田と0―0で引き分け、17位に浮上して4月9日以来136日ぶりのJ2降格圏脱出となった。町田は連勝が8で止まり、暫定2位に。

鹿島がアウェーで新潟に2―1と競り勝ち、暫定首位に浮上した。湘南はアウェーで岡山に0―1と敗れ、11試合未勝利(4分け7敗)で降格圏の18位に転落した。またG大阪はホームで横浜FCに3―2と勝利。今月10日に81歳で亡くなった初代監督の釜本邦茂さんの死去後、初勝利を挙げた。

 大きな勝ち点1を積み上げ、横浜FMがようやくはい上がった。8連勝中だった町田に0―0で引き分け。4月9日の川崎戦(3△3)以来となるJ1残留圏の17位へ浮上した。大島秀夫監督(45)は「勝ちたかったが、大きな勝ち点1。まだまだ先は長いが、気分的にはポジティブになる」。総走行距離で約3キロ、スプリント数でも相手を22回上回るなどタフに戦い抜き、降格圏から抜け出した。

 今夏の移籍期間でアンデルソンロペス、エウベル、ヤンマテウスが移籍。23年からマリノスの代名詞でもあったブラジル人3トップの解体は大きなインパクトを与えたが、指揮官は「全員で前に進むしかない。

これを機にもう一回一つになろう」と選手に呼びかけた。

 その言葉に呼応するようにFW谷村、FWクルークスら新加入組は早速存在感を示し、チーム全体でも攻守に積極的なプレーが増加。直近5戦で3勝1分け1敗と息を吹き返した。残り11戦へ、この日が31歳の誕生日のMF喜田主将は「とにかくどんな形でも勝ち点を積み上げていくことが大事。毎試合が決勝戦のつもりで臨む」と表明。クラブ初2度の監督交代、1ステージ制で初の最下位、ワースト7連敗&11戦未勝利と多くの苦しみを味わったシーズンに、ようやく光りが差し込んだ。(後藤 亮太)

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