◆卓球 ノジマTリーグ(23日、神奈川・平塚総合体育館)

 女子で昨季覇者の神奈川が日本ペイントに延長の末に3―2で競り勝ち、ホームで今季初白星(1敗)を飾った。張瑞、桜井花組が第1試合のダブルス、新加入の牛嶋星羅が第2試合を取ったが、第3試合で平野美宇主将が横井咲桜に2―3で競り負け、第4試合も連続で取られた。

2勝2敗で迎えた延長の1ゲーム先取のビクトリーマッチ(VM)で平野が18歳の青木咲智と対戦し、7―8から4連続得点で勝利に導いた。

 チームを束ねる主将の決意だ。VMで平野は力いっぱいフォアを振り抜き、相手のラケットをはじいた。ホームの大歓声が鳴ると、両拳を握って喜んだ。1日に敵地で京都にVMで敗れており、ホームで今季初白星。主将は勝利後の場内インタビューで「3番で横井選手に負けてしまって、最後は私じゃないかなと思ったけど、王子監督が起用して下さった。皆さんの応援のおかげで勝つことができました」と感謝の言葉を口にした。

 会場前からホーム開幕を待ちわびたファンの列ができた。2勝0敗で迎えた第3試合は昨季も苦戦していた難敵・横井にフルゲームで惜敗。VMも横井の起用が予想されたが、18歳の青木との対戦で「びっくりした」。先に2点を失ったが、国内外で活躍してきた25歳が勝負強さを見せた。得意のバックでクロスを厳しくつくと、4―4からカウンターだ。

7―8からはサーブ3球目のバックドライブを決めると、4連続得点で勝ちきった。

 昨季はレギュラーシーズン2位からプレーオフで優勝した。今季、チームとしては初のリーグ2連覇が目標だ。24日は日本生命と対戦する。主将3季目の平野は「今日はVMで戦った青木選手が18歳と聞いて、私は25歳で結構、ベテランだと思いました。明日もあるので、今季見に来てくれたらうれしいです」と呼びかけた。

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