◆トレーニングマッチ(24日、ヤンマー桜グラウンド=30分×2)

 J1のC大阪が24日、JFLのFCティアモ枚方と練習試合を行った。1本目が1―2、2本目は1―1の計2―3で試合が終了。

21日に加入が発表されたMF久保瑛史も実戦デビューした。1本目はCB、2本目は本職のボランチとして途中まで出場し「やりたいことはあんまりうまくはできなかったですけど、少しずつならしてチームのためになれたら。試合に関わっていければいいと思う」と汗を拭った。

 スペインでのシーズンが6月に終了したため、約2か月ぶりの実戦となった。1本目、CBではDF西尾隆矢とコンビを組んで出場。細かな指示を受けながら「監督からはボランチというポジションじゃないから、つなぐだけでいいと言われていたのでそこだけを意識してやっていた」と、慣れないポジションをこなした。2本目のボランチでは縦につけるパスなどで中盤の潤滑油役を担い、持ち味も発揮。CB、ボランチに関わらずボールを持った状態から前へ仕掛ける、チャレンジする姿が印象的だった。

 一部スペインメディアでは「学業上の理由」で帰国を決めたとの報道もあったが、「必ず帰っている夏休みのタイミングで話がきて、うまく進んでくれた。学業上という訳ではあまりないですね…」と、笑顔で否定。「スペインサッカーはとても好きですし、やりやすいサッカーではありますけど、僕が今足りてない部分は強度だと思ったので。もう少し強度があるところでやっていくなら日本の方がいいのかなというのはあった。

まずプロになるのが第一目標というところだったので、早くプロになれるならそこをつかむのが必然だった」と、C大阪加入を決め切った。アーサー・パパス監督は「一気に試合に出るという可能性はまだ低いかもしれないが、まずは順応するというところをしっかり意識してやってもらいたい」と話したが、本人は「できるだけ試合に関わりたいというのはどの選手も思っていること。関わっていけるように、こういった練習でも練習試合でも自分の存在をアピールしていければと思う」。一日でも早い公式戦デビューへ、貪欲に話した。

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