テレビ朝日には今年4月、計4人の新人アナウンサーが入社した。現在はそれぞれ担当番組が決まり、徐々に視聴者にも顔を覚えられ始めている。

入社から5か月が経過しての今の心境、アナウンサーの道を選んだ理由はさまざまだが、全員が一日も早く先輩に追いつくことができるよう、日々奮闘を続けている。(中西 珠友)

 藤田大和アナウンサーは「6歳からアナウンサーしか考えていなかった」と一度も夢がブレることなく、その夢を成就させた。

 きっかけは2006年の夏の甲子園決勝、早実対駒大苫小牧戦。元日本ハムの斎藤佑樹氏と巨人・田中将大投手が投げ合った試合の中継だった。「実況を聴いて『この仕事がしたい』でここまで来た」。自身も小学3年から大学まで野球をプレーし、静岡高3年時にはセンバツに出場した。

 自ら、先輩アナウンサーに“弟子入り”を志願した。研修中には数多くのスポーツ、プロレス実況を担当した田畑祐一アナに指導を受けたが、田畑アナが6月末に退社した後も教えを請い「私の声の勢いと田畑さんのそれが全く違って。『こんなふうに話せたら、実況できたら』と思う」と日々練習を重ねている。

 現在は「スーパーJチャンネル」のフィールドキャスターとして、全国各地を巡って取材する日々。「いざ取材に出てみたらテレビ局、報道機関の一員になれている実感があって楽しい」と充実した日々を送る。もちろん、目指すのはスポーツ実況だが「どこに起用されてもプロの仕事ができるような、マルチに活躍できるアナウンサーになりたい」と意気込んでいる。

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