テレビ朝日には今年4月、計4人の新人アナウンサーが入社した。現在はそれぞれ担当番組が決まり、徐々に視聴者にも顔を覚えられ始めている。

入社から5か月が経過しての今の心境、アナウンサーの道を選んだ理由はさまざまだが、全員が一日も早く先輩に追いつくことができるよう、日々奮闘を続けている。(中西 珠友)

 宮本夢羅アナウンサーは慶大の総合政策学部を卒業しているが、高2までは医学部志望だった。「小学校5年生くらいで読んだ『ブラック・ジャック』が刺さって、ずっと外科医になりたいと思っていた」。進む道は変わったが、テレ朝に入社したのは運命だったともいえる。

 小学生の時は大のテレビ好きで、好きな番組は同局の「ナニコレ珍百景」だった。「小学校の班活動の取材を応募して、学校に来ていただいたこともある」。十数年後、その番組を作るテレビ局の一員となった。

 同期3人が報道番組に出演する中、2つの深夜バラエティー番組を担当するのも、そのバックボーンがあったのが理由かもしれない。ただ、隙間時間を使って世界情勢など担当以外のことも勉強中。先輩と会話をする中で「知識量が半端ない。自分も何を聞かれても、ある程度の知識をつけていかないと」と思わされたのがきっかけだった。

 視聴者ではなく出演者として関わるバラエティーの世界は「今まで気にしなかったことに着目するようになった」。

今は「『Mステ』と『ナニコレ―』をやりたい」と、自らの“原点”である番組への出演を目標に経験を積み重ねている。

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