女優の上野樹里が28日、都内で行われた「ミュージカル『のだめカンタービレ』シンフォニックコンサート!」(9月6~7日=台湾・Taipei Music Center、9月13~15日=東京ガーデンシアター)の製作発表記者会見に出席した。

 二ノ宮知子氏の大人気漫画が原作。

天才的なピアノの才能を持つ“のだめ”こと野田恵と、指揮者を目指すエリート音大生・千秋真一の出会いと成長を描く。

 ドラマ(2006~08年)や、劇場版(09、10年)、ミュージカル(23年)に続いて、のだめ役を演じる上野は、初のアリーナコンサートに「最初聞いたときは、笑ってしまいました。また違う場所にのだめが行くのって。旅をしているよう。ワクワク感とソワソワ感を抱きました。音楽の作品だからこそできることで、面白そうだなって思っています」。のだめと出会って19年。様々な形でのだめを演じられることに喜びをかみ締めた。

 音楽は上野の夫で無期限活動中止中のスリーピースバンド・TRICERATOPSの和田唱が23年のミュージカルに続いて担当する。竹中直人が「和田唱君が素晴らしすぎて、どれもこれも名曲。本当にすごいなって思いました。和田くんあっての『のだめカンタービレ』」と称賛すれば、上野は「唱さんも喜びます。

竹中さんがそうやって言ってくれているのを伝えると、『とってもうれしいね』って言ってました」と照れ笑いした。

 前回はタイトなスケジュールで50曲近く制作。今作でも新曲を書き下ろした。夫の雄姿をそばで見守った上野は「クラシックな音楽だけでなく、ポップスやブルースなど、キャラクターやシーンに当てはめて融合するのは初めての挑戦だったと思う」とおもんぱかり、「みんなの表現力と相まって、その景色を見ながら俳優として仕事できるのが、なかなかできない経験をしていると感じました」。“夫婦共演”に特別な感情を抱いたという。

 台湾公演は唱も観劇予定。「頑張りたいと思います。緊張しちゃいますけど。普段は夫が歌っている姿を私が客席で立ち上がって見ている側なのに、今度は自分がどれだけ楽しませられるか」と背筋を伸ばした。

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