Hey!Say!JUMPの中島裕翔(32)が、28日をもってグループを卒業した。同日、所属するSTARTO ENTERTAINMENTが公式サイトで発表した。
デビューから約18年、端正なルックスでアイドルだけでなく、俳優やモデル業でも活躍する中島が10代から青春を共にしたグループから巣立つ決断を下した。
関係者によると、グループ内で具体的に話し合いを始めたのは「8月に入ってから」で、最終的に中島の固い決意を尊重。17日に中島が主演舞台の千秋楽を終え、31日にグループで出演予定の音楽フェス「a―nation」を控えるタイミングでの電撃発表となった。同フェスは、中島以外の7人で出演する。フジ系レギュラー番組「いたジャン!」(水曜・深夜0時15分)は、収録済みの9月24日放送まで中島も出演する。
公式サイトで卒業を発表した中島は「グループという恵まれた環境、メンバーの優しさに甘えてきてしまったところが沢山(たくさん)ありました。1人の人間として私には何ができるのか考えた時に、お芝居に対する強い思いがありました」と本音を吐露。ファンへは「このような決断をしたこと大変心苦しく思っております。新たなステージでのあらゆる可能性に挑戦しエンターテインメントをお届けしたい」と謝罪や抱負をつづった。
グループは07年にデビュー後、11年に森本龍太郎、21年に岡本圭人が脱退。8人で20周年に向けた打ち合わせを重ねていた中での中島の「俳優活動に専念したい」という申し出は寝耳に水で、メンバーは「初めは僕たちも戸惑い、たくさんの話し合いを重ねてまいりました」という。
それでも、家族のように絆を育んだ中島の決断だけに「思いに応える形で門出として送り出し、応援することに決めました」と背中を押した。今後については「僕たちは前だけを見て、最高の20周年にファンの皆様を連れていきます」と不安を拭うように明るく約束した。
◆中島 裕翔(なかじま・ゆうと)1993年8月10日、東京都生まれ。32歳。2004年に事務所入所。07年9月に「Hey!Say!JUMP」に加入。同11月にCDデビュー。14年「水球ヤンキース」で連ドラ単独初主演。16年「ピンクとグレー」で映画初主演。19年「WILD」で舞台初主演。