全国高校サッカー選手権静岡県大会1次トーナメント(T)の組み合わせが、このほど決まった。101チーム(103校)が10ブロックに分かれ、9月20日から熱戦を繰り広げる。

浜松西は4月にOBの内藤康貴監督(46)が浜名から赴任。県屈指の進学校のため1、2年生だけの若いチームだが、古豪・浜名を復活させたコンパクトなサッカーで、1999年以来26年ぶりの決勝T進出を目指す。

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  これまで「チームを強くしたい」と磐田農や浜名でサッカー部を指揮してきた内藤監督。母校・浜松西に今春赴任し、「後輩たちを勝たせたい!」という熱い思いが加味された。今月18日から行った3日間の長野合宿ではミーティングに時間を割き、あいさつなどの生活面と戦術を徹底。来月開幕の1次Tに向け、着々と準備を進めている。

 11年間指揮を執った浜名では、2度の全国高校総体優勝を誇る古豪を復活させた。2023年冬の県新人戦で、04年以来19年ぶりの優勝。同年秋にはプリンスリーグ昇格を決めた。県選手権も22、23年と2年連続4強入り。それでも「全国に行けなかったことが心残りです」と悔しがる。

 そんな熱い指揮官の心意気に触れて、イレブンも燃えている。

昨年までの浜名のようにラインを高く上げ、前線からボールを追って「ハイプレス」をかけていく。21日の練習試合では、シード校の科学技術に2―5。敗れはしたが「自分たちのやりたいサッカーができた」とボランチの山田結斗主将。正確なプレースキックを得意にするDF千葉健心(ともに2年)も「監督からは熱量を感じます。チームも日々、上達している」とうなずいた。

 攻撃を引っ張るのは左利きのFW西山智也(2年)だ。科学技術戦では先制点を含む全2得点。「練習試合でも8割(得点)は西山です」と監督も信頼する。ハイプレスの先頭として豊富な運動量が求められるが、西山は「ボールを取れればビッグチャンスになる。手応えがあります」と笑顔で話した。

 イレブンが目標に挙げるのはベスト16。「決勝Tに行きたい」と山田主将は力をこめた。

まずは清水西との初戦。3回戦ではシード校の聖隷クリストファーが待ち受けるが、チーム一丸で勝ち進む。

(里見 祐司)

 〇…右サイドハーフでレギュラーを目指すFW坂井輝(あきら、2年)は、身長193センチと超大型。小学校卒業時に175センチあり、中学の3年間で15センチ伸びた。高校入学時にはバスケット部から強く勧誘されたが、「サッカーが楽しいから」と断ったという。運動量が求められる内藤監督のサッカーは「きついけど頑張っています」。縦へのスピードと、セットプレーでの得点力を磨いてチームに貢献する覚悟だ。

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