将棋の福間香奈女流六冠が29日、東京・台場のグランドニッコー東京台場で行われた第5期白玲戦七番勝負第1局の前夜祭に西山朋佳白玲=女流王将=と出席した。30日午前9時から対局が行われる。

 福間は前期の白玲戦に挑戦したのとほぼ同時期に、妊娠を公表した。「皆さまにに温かく見守っていただいたおかげで、無事に元気な赤ちゃんを産むことができました」と感謝。場内からは温かい拍手が起こった。

 同シリーズは終盤に体調が優れず、2勝2敗で迎えた第5、6局は不戦敗に終わった。「昨年は残念な結果に終わってしまいました」と悔しさをにじませ「今期はご尽力いただいておりますファンの皆さまに感謝の意を持って、ファンの皆さんにも恥じないよう、自分の力を尽くして完全燃焼できるよう頑張っていきたいと思います」と3年ぶり2期目となる白玲位奪還への意欲を見せた。

 24年12月に出産し、今年2月中旬に復帰後は女流王座、倉敷藤花、女流名人、女流王位を防衛。さらに今年6月にはマイナビ女子オープンで西山相手に3勝2敗で勝利し、12期ぶりに女王位に返り咲いて約2年ぶりの女流六冠となった。本シリーズで3期ぶりの奪還となれば、女流棋士界初の七冠となる。それでも福間は「タイトル戦を戦えることを幸せに思っています。今期もどうぞよろしくお願いいたします」と頭を下げた。

 白玲戦は2020年、ヒューリック社が8つ目の女流タイトル戦として創設。タイトル獲得者への賞金はこれまで1500万円だったが、今年4月に今期から5000万円(特別賞含む)に増額することが決定。

また6月の棋士総会で、白玲を通算5期獲得でプロ棋士に編入する権利が与えられることも決まった。

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