フリーの羽鳥慎一アナウンサー(54)が、30日午後6時半から始まる日本テレビ系チャリティー番組「24時間テレビ48―愛は地球を救う―」で15年連続で総合司会を務める。普段はしないエゴサーチも同番組ではいとわず「批判は、次への指摘」と徹底して視聴者に寄り添う。
取材は、テレビ朝日系朝の情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜・前8時)出演後に行われた。自身にとって“夏のユニホーム”とも言える「24時間テレビ」のチャリTシャツ姿で、手を太ももの横にぴしっと添え、記者やカメラマンと目を合わせながら「羽鳥です」と一礼。生放送後の疲れを一切感じさせず、誠実な人柄がのぞいた。
担当番組は情報、バラエティー、音楽と多岐にわたり、朝昼夜どの時間帯の進行もそつがなく、お茶の間の信頼と人気を得ている。2024年オリコンの「好きな男性アナウンサーランキング」では、通算8度目となる首位を獲得した。
メインキャスターを務める「モーニングショー」は、年間平均視聴率がNHKと民放の同時間帯で5年連続1位、民放では8年連続首位(25年1月時点)。好感度と実力を兼ね備えた人気アナだが、エゴサーチは「ほとんどしない。というよりも、あんまり見ないようにしている。へこんじゃうんで…」と苦笑いする。
“例外”なのが、2011年から総合司会を務める「24時間テレビ」だ。番組の顔を務める責任感から放送終了後には、ネット上に投稿された視聴者の感想を数時間かけて目を通すのがルーチン。
昨年から総合司会でタッグを組む、くりぃむしちゅー・上田晋也(55)にも賛否両論を共有しているようで「去年は『ネットでこんな批判があります』『こういう発言がたたかれています』と全部お伝えした。上田さんは望んでいるか分かりませんが…今年もフィードバックします!」とどんな声にも耳を傾け、徹底的に寄り添うつもりだ。
意外にも、羽鳥アナが「24時間テレビ」の総合司会を務めるようになったのは、フリー転身後。局アナ時代は「何らかの形で関わりたい」と強い思いがあったがチャンスに恵まれず、マラソンのゴールテープとなる視聴者からのファクスをつなげる作業を自主的に手伝ったり、「サライ」の合唱の端っこに入ったりしたことも。2011年から、大先輩の徳光和夫さん(84)から総合司会を受け継ぎ、今年で15度目となる。
「15年、あっという間でしたね。最初は手探りで一生懸命、がむしゃらにやって、ちょっと余裕が出てきたところで新型コロナウイルスの影響で無観客開催になって。お客さんが戻ってきたところで、(系列局・日本海テレビの元幹部社員による)寄付金の着服問題が起こり、夏の暑さが深刻になり…。向き合わなければならない課題や、考えるべきことも年々変化している。本当に難しいですね」
数秒の沈黙の後、「それでもね」と言葉を選び、自らの意思を再確認するように「我々の中では批判を上回るような、やる意義を見いだしている。やることによって救われる人がいるっていう思いを頼りに、やめないで続けることが大事だと思っているんです」とうなずく。
「水卜ちゃんは完璧なので、安心しかない。去年、寄付金問題で厳しいご意見があった中で、上田さんはあれだけ明るく進行し、“楽しいチャリティー”を体現してくださり非常に助かりました。他の仕事でご一緒したことがあまりないですが、この10年くらいテレビ局で会うと『ご飯行きましょう!』と言ってくださる。去年初めて『24時間テレビ』の後に水卜ちゃんと3人で食事に行った。10年誘われて実現は1回なんで、打率は低めです(笑)」
うれしい再会もあった。自身が総合司会に就任した11年に、初めてメインパーソナリティーを務めたSUPER EIGHT(当時は関ジャニ∞)の横山裕(44)が、今年はチャリティーマラソンに挑戦する。
「2011年に“初めて同士”で頑張って、こうして再会できるのは運命的だなと。この前、横山さんが『ランナーを務める年に羽鳥さんが司会でいてくれてよかったです』と言ってくれて、胸が熱くなりました。きっと横山さんの走る姿に心を動かされる人がいる。無理しない範囲で、本当に頑張ってほしいです」
多様なチャリティー企画に挑む出演者を、全力サポートするつもりだ。
◆羽鳥 慎一(はとり・しんいち)1971年3月24日、埼玉・上尾市生まれ。54歳。早大政治経済学部卒業後の94年に日本テレビ入社。プロ野球中継の実況などを経て、「ズームイン!SUPER」の司会を担当。2011年3月に日テレを退社し、フリーに転身。日テレ系「ぐるぐるナインティナイン」など古巣の番組にも多数出演。趣味はスポーツ観戦。関心事は「野球の面白さの追究」。身長182センチ。