◆スポーツ報知・記者コラム「両国発」

 今季、リカルド・ロドリゲス監督(51)が就任して柏は明らかに変わった。カウンター主体から、J1トップのボール保持率を誇る攻撃的なサッカーに変ぼう。

2年連続残留争いのチームは見違え、22試合目で昨季の勝ち点41に到達。日本代表にも5人を送り出している。取材で何度も聞いた「目標は、攻守にわたって完成度の高いパーフェクトなチーム」に近づき、優勝を狙える位置にいる。

 指揮官はとにかく熱い。練習では見守るのでなく、声を張り上げながら選手の隣に立つ。ミニゲーム中はむしろ邪魔なのでは、と思うほどだ。試合中はピッチに入らんばかりの勢いで、身ぶり手ぶりを交えて指示を出す。敗戦時は必ず先頭に立ち、サポーターへあいさつに行くのも印象的だ。

 課題を指摘することはあっても、必ず前向きな発言で締める。理由を問うと「相手が我々を上回る場合、もしくは私のゲームプランが適切でなく負けることはあるかもしれない。だが、選手たちの努力不足で負けることは、想像するのは難しい。私自身も助けられて、ポジティブなメンタリティーを維持できている」と、選手への信頼を示した。

情熱的な船頭に導かれ、成長するさまが見て取れる。

 もう1つの担当クラブ、町田も破竹の勢いで追い上げ、優勝争いに加わってきた。同じく黒田剛監督(55)がリーダーシップを発揮している。この2チームは最終節に対戦する。勝った方が優勝という試合になったら。うれしい悲鳴だ。(サッカー担当・浅岡 諒祐)

◆浅岡 諒祐(あさおか・りょうすけ)2024年入社。柏では細谷、熊坂、馬場と同い年。

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