◆サッカー◇高円宮杯プレミアリーグWEST第8節 福岡Uー18 2-1 静岡学園(30日・Jステップ)

 10位の静岡学園は最下位の福岡U―18に1―2で競り負けた。0―1で折り返した後半の24分にプレミア初出場のMF落合咲蔵(さくぞう、3年)が同点ゴールを決めたが、同36分に失点した。

5月に予定されていた試合が悪天候で延期されていたもので、静学は前半11戦を終えて1勝5分け5敗となった。

 静学は7試合ぶりの勝利も、勝ち点1も逃した。1点を追う後半は猛攻。攻撃陣が何度もゴール前まで攻め込み、シュートの雨を降らせた。同点に追いついたあとも押し込んだ。だが、カウンターから勝ち越しを許し、無念の黒星。「決定力が足りなかった。相手のGKも当たっていた」と川口修監督(52)は悔しがった。

 そんな敗戦の中で光ったのが背番号22の落合だ。7月にトップ昇格し、プレミアは初出場。「やってやる」と燃えており、前半開始直後に左サイドを突破してクロスバー直撃のシュート。その後もチャンスをつくり続けた。

そして後半24分、CKのこぼれ球をペナルティーエリア外から突き刺した。出身は焼津で、エスパルスジュニア―静岡学園中と進んできた。後輩たちは今月、中学日本一に輝いており、「高校も勝たないと!」と刺激を受けた。次節は9月7日、アウェーで大津と戦う。「得点にからんでチームを勝たせたい」と気を引き締め直した。

 シュート数は15対5と圧倒。「夏前に比べてチャンスをつくれるようになっている」と指揮官は手応えを口にした。リーグ残留へ、ここから巻き返す。(里見 祐司)

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