演歌歌手の辰巳ゆうとが2日、大阪市内で初出演する松竹新喜劇の取材会に藤山扇治郎、渋谷天笑、曽我廼家一蝶、曽我廼家いろは、曽我廼家桃太郎と出席した。

 大阪府出身の辰巳は大阪松竹座の来年5月末の閉館について「いち大阪人として、このニュースを見てショックでした」と心境を明かした。

今回「駕籠(かご)や捕物帳」で、殿様と大泥棒の2役を演じる。役については「五木ひろしさんが演じられたということで、僕自身も普段演歌歌手として活動している中で、演歌の大先輩も演じられた役に挑戦させていただけるのはすごくうれしいですし、演歌歌手ならではのお殿様を皆さんにお見せできれば」と意欲を語った。

 演歌第7世代を7月31日で卒業した。昨年、新浜レオンが卒業後すぐに紅白歌合戦に出場したこともあり「今年は自分がっていう思いもすごく強い部分がある。紅白は目標ですけど、それはゴールではなく通過点」ときっぱり。今回の大阪松竹座公演でたくさん勉強したいと明かし「歌以外の面でもお見せして楽しんでもらえるっていうのが、僕にとっては今後のコンサートにもすごくつながると思う」と貪欲(どんよく)な姿勢をみせた。

 また、自身は大の阪神ファン。現在首位を独走している阪神について「稽古が終わった瞬間、阪神の速報を見るというのが、稽古期間中のルーチンになりそう。思ったよりも早く優勝しそうなので、ここまで来たら史上最短で優勝を決めてほしいです」と期待を込めた。注目の選手には佐藤輝明内野手を挙げ「佐藤選手が活躍すれば阪神は確実に強くなると思っていた。クライマックスや日本シリーズという短期期間で、そういった選手のホームランが火をつけて流れが変わる部分もたくさんあると思うので、そういった意味でも今後とも活躍をお祈りしたい」とエールを送った。

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