J3最下位の沼津は2日、アウェーで迎える首位・八戸戦(6日)に向け、静岡・沼津市内で調整した。前節の栃木C戦(8月30日、4―5)で4試合ぶりのゴールを決めた元日本代表FW川又堅碁が2戦連発でチームの連敗ストップに貢献する。

 首位討ちを最下位脱出への第一歩とする。沼津はクラブワーストに並ぶ5連敗中。川又は「ここから上がっていく。相手うんぬんではなく自分たちがゴールを決めて、守っていく展開にしたい」と語気を強めた。

 栃木C戦は4月6日の讃岐戦以来18試合ぶりに先発起用され、前半21分に一時同点となるPKをきっちり決めた。「前半からしっかり走れていた」。5連敗とはいえ、チームはこの間の計11得点をマークしている。栃木C戦も3度、ビハインドを追いつき一時は勝ち越しまで持っていった。「雰囲気を含め取られても諦めずに戦えた。サポーターとの一体感も感じたし、(チーム全体に)自信を持ってもらいたい」と力説した。

 この日は酷暑の中、ビルドアップやミニゲームなどで約2時間、汗を流した。「頑張ってボールを奪う所まではいけている。

そこからの精度が重要になる」とポイントは整理できている。自らの豪快な一撃で優勝争い中の強敵をたたき、浮上のきっかけをつかむ。

 〇…今節はMF徳永晃太郎が出場停止。代わってMF柳町魁耀が2試合ぶりに先発する可能性が出てきた。「ベストを尽くすしかない。今持っている力を全て出す」と決意を口にした。8月16日の栃木SC戦、同23日の宮崎戦で2戦連発。「いい形を作れている」と手応えは十分ある。「のまれないことが大事」と首位の圧力に屈することなく、攻撃で見せ場を作っていく。

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