俳優・織田裕二(57)が10日放送のTBS系バラエティー番組「まさかの一丁目一番地」(木曜・後9時)に出演。陸上界のスーパースターの“悲劇”に言及した。

 13日に東京・国立競技場で開幕する「東京2025世界陸上」でスペシャルアンバサダーを務める織田。1997年アテネ大会から同局中継のメインキャスターを務めてきた。番組では過去の名シーンを振り返り、メダリストたちの“現在地”を調査した。

 その中で2009年ベルリン大会の男子100メートルで世界新記録の9秒58をマークして金メダルを獲得したウサイン・ボルト(ジャマイカ)と取り上げた。「人類最速の男」と呼ばれる男が11年大邱大会では決勝でまさかのフライング。この年から1度のフライングで失格とルールが変更されていたため、ボルトは失格となってしまった。

 この映像をスタジオで見ていたMCの加藤浩次は「世界のどんだけの人がボルトの100メートルが見たいと思っているか!お前、空気読めやと思いますね」とまくし立てた。すると織田は「僕はボルトはエンターテイナーでわざとやったと思っていますよ」とひとこと。スタジオは騒然となった。

 織田は「僕はその直前の大会まで全部見ている。どのくらいの調子か分かっているわけです。良くなかった、その年は」と語り、「やれば金はとれるんですよ。

でもみんなが金では満足しない。『彼は9秒3くらいで走れるのでは』とか僕を含め勝手なことを言い出していた」と私見を述べた。

 これに加藤は「だから攻めたスタートしたのか」と納得。織田は「そう、一発勝負に賭けたんだと思う。ダメであってもいい、という」と持論を語った。

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