人気子役・増田梨沙(11)の活躍がめざましい。昨年10月期の日本テレビ系「放課後カルテ」で連続ドラマ初レギュラーを務め、そこからわずか1年で4作のドラマに出演。
インタビューを行ったのは8月上旬。学業に習いごと、子役としても引っ張りだこの小学6年生だが、「夏休みの宿題はもう終わっちゃいました!最近は英検や資格の勉強をしています」と涼しい顔を見せる。
NHK Eテレ人気番組「みいつけた!」の4代目スイちゃんや、ミュージカル「SPY×FAMILY」のアーニャ役で知られる本格派だ。昨夏に松下洸平らを擁する芸能事務所「キューブ」に所属し、「放課後カルテ」で初めて連ドラにレギュラー出演。以降、今年1月期のフジ系「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった」で200人超からオーディションで主要な役を射止め、4月期の日本テレビ系「ダメマネ!」で主人公の幼少期に抜てきされるなど快進撃が続く。
「おいしい離婚―」は、弁護士と探偵の男性カップルが離婚弁護を請け負うリーガルドラマ。ダブル主演の前田公輝と水沢林太郎の前に現れる謎の少女役にオーディションで選ばれ、「とってもうれしい!重要な役なので頑張りたい」。無邪気でかわいらしいが、大人びた言動や洞察力がある役柄で「セリフは覚える感覚ではなく、台本を読んでいるうちに役の感情や言葉が自然に体に入っていく」と勘の良さと天性の魅力を発揮している。
主演の前田も、NHK教育テレビ「天才てれびくんMAX」などでの子役活動を経て、俳優として活躍。増田にとっては、お手本的な存在で「休憩中はとにかく優しくて、お芝居が始まった時の切り替わりがすごくて尊敬します。
話題作への出演を重ね、「この一年でたくさんのドラマで刺激をもらい、少し成長できた」と手応えを口に。今年は小学校生活ラストイヤーで「本格ミステリー作品で犯人役や悪女役、今まで演じたことのないような影のある役にも挑戦してみたい」と子役から女優としてのステップアップを誓った。(奥津 友希乃)
◆増田 梨沙(ますだ・りさ)2013年10月22日、東京都生まれ。11歳。18年、子役デビュー。19年からEテレ「みいつけた!」でスイちゃんを歴代最長の5年間担当。21年、テレ東系「つまり好きって言いたいんだけど、」でドラマ初出演。主な出演作はミュージカル「SPY×FAMILY」「この世界の片隅に」など。身長136センチ。特技はダンス、動画編集。