俳優・佐藤瑠雅の所属する音楽ユニット「BLD(ビルド)」が12日、男女3人組ユニット「LUV K RAFT(ラブクラフト)」とのコラボ楽曲「ボッチャモーレ」を発表した。このほど、佐藤がスポーツ報知の取材に応じ、楽曲への思いを語った。
自身が出演していたBS―TBSのドラマ「アリスさんちの囲炉裏端」の主題歌を歌っていた縁で「LUV KRAFT」と出会い、3人とは放送後も交流が続いた。「BLD」は、彼らのライブ(13日にGT LIVE TOKYO)にゲスト出演することが決まっており「足し算になる形で携わりたい。(白米に対する)漬けものみたいな気持ち」と意気込んだ。
佐藤はコロナ禍真っただ中の2020年夏、芸能界に興味のあった友人から後押しされてオーディションに参加した。もともと人前で歌うこと、ギターを弾くことは好きだったが、仕事にするとは全く考えていなかったという。しかし「何でもやってみちゃう」好奇心と、「やれって言われたら何でもできる」長所を生かし、気づけば音楽活動を開始。勢いのままに、21年にグループ「ONE/HANDSOME」を結成していた。
順風満帆に始まった芸能生活だったが、1年で転機が訪れた。グループが解散し、事務所を退所。テレビ朝日系「仮面ライダー ギーツ」のオーディション合格が、現在の所属事務所の移籍条件だったが、演技未経験ながら主演に次ぐ桜井景和/仮面ライダータイクーン役に合格。チャンスをつかみとった。
突然、幼少期に見ていたライダー俳優になり「勢いのままやったら(ライダーに)なっちゃった」と現実を受け入れられない状況。
今後も音楽と俳優の両方を続けていくつもりだ。役者としては、「アリス―」で自身の祖父役を演じた加藤雅也を目指している。演じる上では、日本アカデミー賞などを受賞した大物俳優としてのオーラを消し「すごく自然に、そこらへんにいるおじいさんになる」と一変したことから。「同じ年齢になったときに、こういうお芝居をしたい」と話した。
一方で「役者をやるからには、大河ドラマをやりたい」と目標を口にした。「宮本武蔵のような、刀を2本使う人に憧れている」と仕事合間に、乗馬、殺陣のレッスンに通っている。さらに「音楽を通じて知ってくれている人がいる」と自らの活動の原点となった音楽も忘れることなく、飛躍を誓った。
◆佐藤 瑠雅(さとう・りゅうが)2001年4月17日、千葉県生まれ。24歳。