◆JFL ▽第21節 クリアソン新宿1―1アトレチコ鈴鹿(13日・味の素フィールド西が丘)

 アトレチコ鈴鹿はアウェーでクリアソン新宿と対戦し、1―1で引き分けた。

 試合を通して一進一退の攻防を繰り広げた。

サイドからのクロスで得点を狙う相手に対し、球際での粘りを見せて得点を与えなかった。すると、後半18分にDF庄司景翔(23)がエリア右から右足でゴール左に沈めて均衡を破った。その後も粘りを見せたが、後半アディショナルタイム2分にMF池谷友基(30)が左足で放ったシュートがゴール左に決まり力尽きた。

 連敗は5で止まったが、これで9戦勝ちなし。試合後の会見で山本富士雄監督(59)は「アディショナルタイムにチーム全体としての甘さが出てしまった」と暗い表情。相手の攻撃の時間が長くなる中1失点のみに抑えたが「攻められながらも試合巧者、強いチームはシュートが枠に飛ばないようなことが出来たり、シュートを打たせなかったり、体にぶつけたりして勝っていく。そこまではうちの力がない。何とかそういうところを高めていきたい」と反省しきりだった。

 元日本代表FW三浦知良(58)はベンチから外れた。カズは7月27日のミネベアミツミFC戦(1●2)でのベンチ入り以来、3戦連続でベンチ外。中断明けからメンバーに入っていないキングの状態を「コンディションがまだ戻りきっていない。(リーグの)中断前から疲労がたまっている箇所があって、なかなかすっきりしていない。

別メニューと合流出来るところは合流というような、今はそういう時間を過ごしている」と説明した。

 その上でカズのピッチ内外での存在感を強調。「カズが戻ってくると雰囲気ががらっと変わって、今日のような試合でも分からない、違う結果があったかもしれない。もちろんピッチで仕事をするのが一番望むことだが、一日でも早く試合に関わって欲しい」と復帰を心待ちにした。

△クリアソン新宿・北嶋秀朗監督「勝利をプレゼントしたかったが、届けられず悔しい。『凡事徹底』をもっと徹底しないといけないとハーフタイムに話したが、そういった失点をしてしまったのが悔やまれる。最後に勝ちにつなげられるようなサッカーをどれだけやれるか、突き詰めたい」

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