◆明治安田J1リーグ▽第29節 鹿島3―0湘南(13日・メルスタ)
6試合が行われ、鹿島は湘南を3―0で下し、首位の京都と勝ち点55で並んで2位に浮上した。日本代表の米国遠征に参加していたGK早川友基(26)がフル出場し、無失点勝利に貢献した。
鹿島が首位・京都の背中を捉える白星をつかんだ。米国遠征で初の欧州組を含む日本代表に選出され、出場機会なしながら貴重な経験を積んだ早川が好セーブ連発で3発快勝に貢献。鬼木達監督(51)は「気持ちのこもったプレーだった」と守護神をたたえた。
11日夕方に到着した米シカゴからの帰国便は現地時間正午(日本時間午後10時)の出発だったが、日本の時計に合わせ「いつでも寝れるタイプなので」と搭乗後すぐに熟睡。日本時間の朝に合わせて起床し、この日に備えた。世代別代表の経験もなく、大陸をまたぐ遠征は初体験だったが「海外旅行では時差ぼけしたことがない」という“謎の自信”を胸にピッチへ。前半28分の華麗な横っ跳びセーブなど、安定感と躍動感で最後尾からチームを支えた。
今節は優勝を争うライバル勢が軒並み足踏みとなり、鹿島が大混戦のV争いで“1人勝ち”。早川は「代表で得たものを還元していきたい」と残り9試合を見据えた。(岡島 智哉)