◆明治安田J2第29節 磐田1―0今治(13日・ヤマハ)
ジュビロ磐田が今治を1―0で下し、2戦ぶりの勝利を飾った。後半13分にFW渡辺りょう(28)が相手DFのバックパスを奪って決めると、DF陣が最後まで集中力を切らさず守り抜いた。
磐田が守り切った。後半アディショナルタイム6分の間に2度のCKを与え、相手GKまで攻撃参加してきたが、一丸ではね返した。先月23日の富山戦(2〇0)、同31日の大分戦(0△0)に続くクリーンシート。5月3日のアウェー戦(3△3)では、2―0とリードしながら追いつかれただけに、大きな勝ち点3だ。「最前線から最後尾まで、全員がやってくれた」とジョン・ハッチンソン監督(45)はチームをたたえた。
指揮官が「ミスが多すぎた」と反省したように、危ない場面もあった。だがGK三浦龍輝(33)が前半21分の1対1を止めるなど、全員が勝利に飢えていた。残り10試合となり、「絶対に勝つ」という気迫がピッチにみなぎっていた。
そして渡辺が3戦ぶりとなる値千金のゴール。後半13分、相手DFのバックパスを途中で奪い取り、GKをかわして無人のゴールに蹴り込んだ。
勝ち点2差に迫っていた今治を倒し、順位もプレーオフ圏内の5位まで浮上した。次節・20日はアウェーで藤枝と同県対決。この勢いを維持して、白星を重ねていく。(里見 祐司)