俳優の吉岡秀隆が17日、都内で映画「秒速5センチメートル」(10月10日公開、奥山由之監督)の完成披露試写会に、主演のSixTONESの松村北斗らと出席した。

 映画「君の名は。」などで知られる新海誠氏が手がけ、2007年に公開されたアニメ映画の実写化作品。

小学校卒業時に離ればなれとなった2人の男女が、30歳を手前にお互いの記憶を巡らせる様子を描く。

 吉岡は、松村演じる主人公と関わる科学館の館長を演じている。本作にちなみ、不思議な巡り合わせを感じたことについて聞かれると、「この前テレビをつけたら、『見たことある子どもが出てるな』と思ったら、僕でした。ちょうど(主人公の長男・純を演じた国民的ドラマ)『北の国から』をやっていて」と笑いながら告白。「おまえ、40年後もまだ(俳優)やってるぞと言いたくなりましたね」と感慨深げに語った。

 この日のイベントには、原作の新海氏も登壇。自身の長編アニメ映画「雲のむこう、約束の場所」(2004年)で吉岡に主人公の声を依頼したほど、かねて大ファンであることを告白し「(本作では)僕が一番好きな声の吉岡さんと北斗君が同じ画面にいて会話しているのが本当にぜいたくだなって」と胸いっぱいな表情を見せ、「(初号試写で)涙が出まして、素晴らしい作品をありがとうございます」と感謝していた。

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