浦和のマチェイ・スコルジャ監督が18日、ホーム鹿島戦(20日・埼スタ)に向けた取材に応じた。前節G大阪に敗れて8位に後退し、2位鹿島との勝ち点差は8。

鹿島とはリーグ戦で7試合連続でドローが続くが、優勝争いに食らいつくためには勝利が必要な一戦に向け「鹿島戦がクラブ、サポーター、我々にとってどれほど重要な試合なのか。たくさんの要素を考えても、勝たなければいけない試合。浦和にとって、ホームゲームはよりオープンな試合になることが多い。攻撃のプレーも、より勇敢なものが見られる。今週の選手たちを観察し、スタメンを決めますが、前半と後半で違った流れになるであろうと予想を立てながら、それを選びたい」と話した。

 G大阪戦では終盤の失点で敗戦し「今シーズンは最後の10分で苦しんでいる。G大阪戦で、80分以降の失点が13点目でした。そこが改善できれば、順位もよくなっていく」と話した指揮官。しかし選手たちは、ショッキングな敗戦から「今週の練習初日から、メンタル的にいい反応を見せてくれています」と言う。今週はG大阪戦で、ショートカウンターから裏へのラストパスが出なかった点などを修正するトレーニングを実施。またベースとする4―2―3―1から、4―4―2へと変更した際の練習時間も増やしているという。「イサク(今夏加入のFWキーセテリン)がきてから、典型的な2トップの4―4―2も使用しています。

相手にとって危険な存在になっている。4―4―2で練習することも今は増えています。練習を見ていても、点を取るためのいいオプションになる。2年前のカンテもそうであったように、イサクもJリーグに順応する時間が必要ですので、そこはじれずに見ていきたい」と話した。

 18日時点で約5万9000枚のチケットが発券されており、リーグ戦では2018年9月の神戸戦(5万5689人)以来、7年ぶりの5万5000人超えの可能性がある鹿島戦。スコルジャ監督は「まず、いかに点を取って勝つかだけを考えたいと思います。優勝という夢に向かっていくなら、引き分けでは十分ではないかもしれない。いかにして勝つかを考えないといけない」とうなずき、大一番へ静かに闘志を燃やした。

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