J1柏は18日、柏市内で次節のC大阪戦(20日・ヨドコウ)へ向けて非公開で調整を行った。DF古賀太陽とDF杉岡大暉が練習後に取材に応じ、C大阪が誇る前線のブラジル人トリオ封じへ意気込んだ。

 C大阪は前線に個の能力が高いブラジル人選手が3人そろう。背後への飛び出しと決定力を武器にする1トップのFWラファエル・ハットンは、リーグ3位の13得点を記録中。右サイドに君臨するFWルーカス・フェルナンデスはここまでJ1最多のアシスト(15アシスト)を記録しており、チャンスのクリエイト総数もリーグ1位だ。4得点3アシストをマークしている左サイドのFWチアゴ・アンドラーテも、爆発的な走力を武器に相手のDFを崩している。

 ここまでC大阪はリーグ1位のシュート総数(418点)と3位の得点数(46点)を誇るが、前線のブラジル人トリオが担う役割は大きい。チームはリーグ3位のボール保持率を誇り、ポゼッションスタイルを志向しているが、時には3人の個の力で打開する強みも併せ持つ。

 今季の第3節で戦った際には3選手とも先発で出場しなかったこともあり、古賀は「前半戦のイメージ通りに行くとは思っていない。どういうことを対策して、どういうパフォーマンスをしてくるのかは、ピッチに立ってみないと分からない部分も多い」と警戒を示す。杉岡も「3節でもしうちが負けてセレッソが勝っていたら、今の順位も逆だったんじゃないかな、と。それくらい力のあるチームだと思っていましたし、最近も得点を取っていて内容もすごくいい」と、チーム全体の攻撃力に目を見張る。

 柏は開幕から3バックでプレーしているが、左右のセンターバックが積極的に攻撃参加することから、3バックの中央でプレーする古賀が実質的な“1バック”状態で守る場面がある。攻撃において柏の大きな武器となっているが、その分カウンターでピンチになるシーンも随所に見られる。

前への推進力がある相手に対して、両サイドからのカウンターをどう防ぐかが次戦の鍵になる。

 古賀は「攻撃に人数をかけることを変えるつもりはないが、(前に)出た人のスペースを誰が補完するのかはよりアラートにやっていく必要がある。そこのリスク管理は1つのキーポイントかなと思っています」と言えば、3バックの左でフェルナンデスと対峙(たいじ)する杉岡も「個で封じるよりは、チームの距離感。そこのバランスは気にしていますし、(古賀)太陽が1枚になるが、一発でやられることはほとんど無いと思っている。太陽が時間を作っている間の戻りや、逆サイドだったらある程度バランスを見て太陽がより前に強く行ける距離感を考えている」と強敵との対戦を見据えた。

編集部おすすめ