◆明治安田J1リーグ▽第30節 浦和0―1鹿島(20日・埼スタ)

 浦和の元日本代表GK西川周作が、自身のミスパスをきっかけとした失点で敗れた鹿島戦後の取材に応じ「鹿島戦という意味、僕たちも一番上を狙う上では落としてはいけない覚悟があったので、ああいうミスで失点してチームに迷惑をかけてしまったことは、自分自身が整理しなければいけない」と話した。

 前半14分にゴール前でのパスを鹿島FW鈴木優磨に奪われて失点。

後半には好セーブも見せたが、敗れた試合後には選手たちに謝罪したという。「選手みんなに謝った。この最高の雰囲気の中で、みんなのがんばりは90分通して後ろから感じていました。それに応えられなかったのは、自分としてもがっかりしている。GKとしてチームを助ける思いが強い分、今日はしっかり反省したい」と振り返った。チームはこの敗戦で、首位鹿島との勝ち点差が11となり、優勝戦線からは大きく後退した。

 一方、チームメートの反応は違った。浦和MF渡辺凌磨は「いつも周作さんには助けてもらっている中で、こういう時に点を取れないふがいなさを感じた。申し訳ない、と率直に思った」と話した。試合後、スタンドへ挨拶に向かう際にも「いつも助けてもらってばっかりで申し訳ない、という気持ちはちゃんと伝えて。またやっていきましょう、と」。西川のミスを帳消しにできなかった敗戦の悔しさをかみしめていた。

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