19日に東京・北区の自宅マンションが火災に遭ったタレントの林家ペー(83)が21日、東京・台東区の浅草演芸ホールの寄席に出演した。パー子とともに夫婦そろって元気な姿で楽屋入りした。
自宅火災から2日後、ぺーは芸人として舞台に立った。めくりに「ぺー」と出ると客席からはどよめきが。
肩がこげた衣装で登場したぺーは「話題の主です」と自己紹介。火事ネタで笑いをとりつつ、火元となっていた仏壇については「ほんとは仏壇のとなりの古いコードがショートしたみたい」とあらたな事実を明かした。
出番前に取材に応じたぺーとパー子。写真を趣味としているぺーは芸能界でも数々な貴重な写真を残してきたが、「大半がだめ(燃えた)だね」と話していた。この日、笑福亭鶴瓶からもぺーあてに「大丈夫か?」と心配の電話をもらったという。
火災は19日午後0時45分ごろ、東京都北区赤羽北の5階建てマンションの一室から煙が出ていると、目撃者が110番通報。火は約3時間半後に消し止められたが、自宅にいたパー子が煙を吸い、病院に搬送された。
捜査関係者によると、パー子は「仏壇で火をつけようとしたら燃え広がった」と説明しているという。火災当日夜にスポーツ報知などの取材に応じたぺーは、飼い猫4匹の遺体と対面したことを明かし「(猫が)家族だったんだよ…。キャッシュカードも中で見つからない。
◆林家ぺー、パー子(はやしや・ぺー、ぱーこ)ぺーは大阪府出身。本名・佐藤嘉彦。1964年に初代・林家三平に入門。「林家ぺー平」から改名した。特技は著名人の誕生日の暗記。パー子は東京都北区出身。本名・佐藤粋子。68年に初代・林家三平に入門。72年に結婚。ピンクの衣装で夫婦そろっての活動が増える。