J2北海道コンサドーレ札幌DF西野奨太(21)が、12戦連続スタメンへ再スタートを切った。札幌は24日、ホーム・仙台戦(27日)に向け、大和ハウスプレミストドームのサブグラウンドで調整した。

 前節20日のアウェー・徳島戦(2〇1)で左ふくらはぎを打撲した西野は、前半まででピッチを退いた。2日間のオフ明けとなった23日は別メニューだったが、24日は全体練習を全て消化。「45分しか出てないから疲労もない。休んでる場合じゃないし、やります」と3バック左の定位置を譲る気はない。

 2~3月は出場機会も少なかったが、4月以降はCBやボランチで欠かせない存在になった。高2で飛び級でのトップ昇格から5年目、フィジカルを生かした1対1の絶対的な強さなどでDFの核の座をつかんだ。「責任感を良い方向に捉えてできている」。自覚十分に戦う中、欲しいものはただ1つ。「慢心せずに毎試合毎試合、チームのことを第一に考えて、勝たせるためのプレーをし続けていかないと」と高い意識を言葉にした。

 プレーオフ圏の6位・徳島との勝ち点差は5に詰めたが、道のりが簡単ではないことは理解しているだけに、目標は高く掲げる。「全勝しないと上にはいけないが、全勝したら自動昇格すら見えてくるラインにいける。目標は自動昇格だが、それがダメでも全勝すればプレーオフまでには入れると思うので。

1つ1つ戦って全勝する」と声を大にした。

 現在は10位だが、12位以上のチームで唯一、得失点差はマイナス。しかもJ2ワースト3位のマイナス12だ。残りは8試合。終盤の反撃へ「DFはまず守備から。絶対的な安定感と守備力が最低限にあった上での、ポジションを変えるだったりだと思うので。まずは守備をもう一度しっかりやりたい」。状況に応じて縦横無尽に駆ける持ち味を封印してでも、失点を減らすために全力を尽くす。

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