J2藤枝MYFCは24日、アウェー・水戸戦(28日)に向けて、静岡県焼津市内の専用グラウンドで公開練習を行った。

 前節(20日)は同じ県内クラブのジュビロ磐田から初勝利を挙げた。

須藤大輔監督は「戦う姿勢がよかった。やってきたことを、勇気を持ってやり切れた」と合格点。同時に「こういう試合を、どんな相手でもやらないと」と、リーグ首位に立つ水戸との対戦を見据えた。

 注目は3バックの中央を務める楠本卓海だ。東京国際大からJ2山口入りし、22年から水戸で3年間プレー。23年には主将も務めた。昨年まで在籍した古巣を相手に「力を入れ過ぎず、いつも通りにやることをやる」と平常心を強調しつつ「楽しみです」と不敵な笑みも。水戸を離れる際に、親しくしていたサポーターと「対戦するときは、あおってほしい。パワーが出るから」と約束したという。「ゴールを決めたら相手のスタンドまで走って行くかも。セットプレーで決めたい」と静かな闘志をのぞかせた。

 磐田戦で気合の入ったプレーと大声で仲間を盛り上げた、主将のDF中川創が累積警告で水戸戦は出場停止。

最終ラインのリーダーとして、強いキャプテンシーも求められる。「ジュビロ戦以上のものを出さないといけない。気を引き締めて戦いたい」。現在13位ながら、プレーオフ圏内の6位まで勝ち点差は12。まだまだチャンスはある。首位を倒して、J1昇格争いに参戦する。(里見 祐司)

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