◇明治安田 J1リーグ▽第31節 京都1―1町田(23日・サンガスタジアム)

 町田は京都と引き分け、5位で足踏みした。勝ち点は6位・広島と並んで62となった。

 リーグ戦4試合ぶりの白星を、目前で逃した。自陣でボールを保持される展開にも人数をかけて決定機こそ許さず、攻撃ではFW相馬勇紀、藤尾翔太らを中心に攻め上がった。すると前半16分、ロングスローからMF中山雄太がシュート。右ポストに直撃したが、はね返りをDF岡村大八が右足を振り抜いて先制に成功した。

 その後も粘り強く戦い、1―0のまま後半へ突入する。同29分、PKを与えた場面ではGK谷晃生がセーブ。公式戦5試合ぶりの無失点試合が近づいてきたが、同45分にもう一度PKを献上してしまった。今度は決められて同点に追いつかれ、そのまま試合終了。リーグ戦4試合連続白星なし(3分け1敗)となった。

 優勝争いに食らいつくためにも、どうしても欲しかった勝ち点3。試合後、通例ではアウェーチームの監督が先に会見に臨むが、この日は京都・チョ貴裁監督の後に黒田監督が対応した。ロッカールームで共有した内容は「我々が勝てたゲーム。

最後にやるべき仕事、責任。仲間のために自分が今どういうプレーをすべきかというのをもっと考えてほしい、と。90分プラスアディショナルタイムまで頑張ってきた選手が中には何人もいますので。新しく入った選手たちが、もっとその選手たちのためにもやるべきことをやらなければいけない。そういう信用とか信頼とか、仲間たちががっかりするようなプレーは認められないと思う。もっと自覚、責任を持って奮起、奮闘をしてほしい」というもの。プレーはもとより、姿勢の部分だった。

 PKを与えたシーンは、ともに振った足が体ごと突っ込んできた相手選手に当たった。黒田監督は「(球)際のところで安易に足を出さずに頭でいけたりする。『際』の違い。京都さんの強さが垣間見えた」と、結果を分けた“差”を認めた。繰り返し指摘した、「甘さ」。

昨季成し得なかった優勝をつかむためにも、この「勝ち点1」をプラスにするしかない。

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