サッカーU―20(20歳以下)W杯はチリで27日から開幕する。日本代表のFW高岡伶颯(れんと)は25日、現地からオンライン取材に応じ、2日後に迫ったW杯開幕への抱負を語った。

日本の初戦はエジプト戦(27日)。

 高岡は「フランスの時差がある環境でずっと過ごしていたので、少し時差が変わったくらいでは、あまり体の重みはない。しっかりといいコンディションでトレーニングにも励めています」と万全を強調すると「チームとしても個人としてもちろん優勝を目指しています。その中でもまずはグループステージ突破。何点というよりかは、決められる分だけ決めたい」と意気込んだ。

 晴らしたい悔しさがある。高岡は23年にインドネシアで開催されたU―17(17歳以下)W杯にも出場。チームは決勝トーナメント1回戦でスペインに1―2で敗北。相手にはスペインの名門・バルセロナで現在活躍するDFクバルシらがいた。「スペインに負けて本当に悔しい思いをしたが、いい経験で次につながる大会だった」と振り返ると「この大会は(U―17の悔しさを)晴らす意味もある。このU―20で新たなメンバーもいるので、今回の大会はいい経験だったで終わらせずに、しっかりと優勝して、全員が次にいいステップを踏めるような大会にしたい」と言葉に力を込めた。

 宮崎・日章学園を卒業後、Jリーグを経ずにイングランド・サウサンプトンに移籍。

今季は期限付きで加入したフランス3部バランシエンヌで研さんを積んでいる。今季の第2節では2得点を記録した。フランスでのプレーについて「ポテンシャルの部分、日本人が持っていないような特長、足の長さがある。自分としては世界でこれからステップアップするためにイメージしやすいチームであり、リーグ」と充実ぶりを明かす。

 今回のW杯は国際サッカー連盟(FIFA)が定める国際Aマッチ期間ではないため、海外組は3人のみ(高岡、喜多壱成、小杉啓太)。チームを引っ張る役割が求められる。高岡は「本当にいいモチベーション。ここに来られて、監督や色々な関係者に感謝の気持ちでいっぱい。自分がやってきたことをこの大会で全力で注ぐには優勝が一番いいかなと思います」と力強く語った。

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