J1町田は25日、東京・町田市内で岡山戦(27日・Gスタ)へ向けた調整を非公開で行った。練習後に黒田剛監督が取材に応じ、けが人が続くDF陣の状況について言及した。
シーズン終盤へ向けて苦しい状況が続く。今月7日に、リーグ戦8連勝の立役者だった守備の要のDF菊池流帆が右膝骨軟骨損傷で全治1年。さらに、前節の京都戦(1△1)でDF岡村大八も負傷。最終ラインで相手FWをはね返し続け、セットプレーでもターゲット役として大きな存在感を放っていた2人が離脱した。菊池と岡村が安定していたことでDF中山雄太のボランチ起用を可能にしていたが、今後はセンターバックでの出場が増えることになりそうだ。主将のDF昌子源も今季のリーグ戦は全試合でフル出場を続けているが、シーズン後半にかけて疲れも見えている。
黒田監督は岡村の状態について「大ケガではなかった。前十字靱帯(じんたい)断裂とか、半月板損傷という話ではない。まだ復帰できるケガ」と説明。出術も回避できたという。しかし、厳しい状況であることに変わりはない。警告の累積により岡山戦はMF前寛之が欠場。
残り7試合で首位の鹿島とは勝ち点9差。リーグ優勝を目指すためには、アクシデントに動じている場合ではない。指揮官は「(岡村が)1日も早く戻ってくれることを望みたい」としつつ「今こそ一体にならなきゃだめ。(菊池)流帆、ハチ(岡村大八)という相手のFWをつぶせる選手がいなくなったことにつらさを感じるが、それ以外の選手たちもやってくれると信じてやるしかない。ぶれずに、今いる選手たちより強度高くやってくれることを望みながら期待して送り出したい」と話した。