J2北海道コンサドーレ札幌MF木戸柊摩(22)が、定位置奪取へ、2戦連続の活躍を目指す。札幌は25日、ホーム・仙台戦(27日)に向けて、大和ハウスプレミストドームのサブグラウンドで練習した。

 前節20日のアウェー・徳島戦で8試合ぶりに先発した木戸は、ボランチで攻守にわたって積極的な動きを見せた。「久々にチャンスが回ってきたので。セカンドボールの回収だったり攻守の切り替えはやらなきゃいけないと思ったし、ボランチからスイッチを入れることを意識した」。2―1勝利につながった一戦での躍動を、そう振り返った。

 同戦までの6試合、出場どころか、ベンチ入りも1度しかできなかった。その中でも「ポジティブな姿勢でいることが大事。メンバー外になったからといって、気持ちを落とすのはダメだと思ってた」と前向きさは失わなかった。課題と感じていたポジショニングを見直す機会と捉え「攻撃ではボールをもらう前、守備では相手が嫌がるポジションを取ることを常に意識していた」。取り組みが生き、存在感を示すことができた戦いを終え「いつチャンスが来るか分からない状況だったが、常に準備して日頃から100%でやってきた成果」と喜びをかみ締めた。

 出場停止2試合のMF荒野拓馬(32)に代わってピッチに立った徳島戦に続き、仙台戦でも木戸が自身初の2試合連続スタメンを張る可能性は高い。定位置をつかみ取るためにも大事な一戦へ「前回いいパフォーマンスができたからこそ、次もいいパフォーマンスをしなきゃいけない。1試合で終わらず、継続して良いパフォーマンスができるように準備したい」。

今回も輝きを放ち、好機をものにする。

 残り8戦での上位浮上へ、勝ち点8差で4位にいる仙台戦は落とせない。25日の練習でも鬼気迫る表情でボールを追い、好調をアピールした木戸は「勝ち点差を縮めるには、直接対決のここは絶対に勝たなきゃいけない。全員で勝ちにいきたい」と必勝を期した。

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