J1清水は25日、アウェー・神戸戦(27日)に向け静岡市内で一部非公開調整した。7月以降の公式戦9試合で7度の無失点をマークしているGK梅田透吾が、U―17W杯で共闘したFW宮代大聖ら強力な前線を封じ、J1では2014年以来11年ぶりの4試合連続完封を目指すことを誓った。
絶好調男が再びゴールに鍵をかける。梅田は23日の浦和戦でもFWイサーク・キーセ・テリンの振り向きざまのシュートを横っ飛びでセーブし3試合連続無失点を記録。「自分らしいプレーができた」。リーグでの出場は8試合にとどまるが、セーブ率91%は日本代表GK早川友基(鹿島)らを上回りリーグ1位。また1試合平均セーブ数の「5・0」もリーグトップの数字を残しており、秋葉忠宏監督も「梅田様々」と拍手する。
2位の神戸は今季ここまでJ1日本人最多となる11ゴールのFW宮代、9ゴールのFWエリキ、元日本代表FW大迫勇也ら説明いらずの超タレント軍団を前線にそろえる。特に宮代は17年のU―17W杯で共闘した同年代のストライカーだ。「高校年代から僕らの年代ではトップトップの選手。戦うのが楽しみ。いいシュートを打たないでほしい」と冗談交じりに“宣戦布告”した。
さらに神戸には昨季までのチームメートで先輩のGK権田修一も加入。ACLEに限った起用になるため今回ピッチで対峙(たいじ)することはないが「ちゃんとやっている姿を見せられれば」と成長した姿を披露する構えだ。
チームは5戦負けなしで11位。目標の10位以内まであと一息だ。「最終的にゴールを守るのが仕事」と自覚を示す守護神が再びクリーンシート達成でオレンジ軍団を押し上げていく。