NHK連続テレビ小説「あんぱん」(月~土曜・前8時)最終回が26日に放送された。ラストはおなじみの「ほいたらね」で終了。

ヒロインの今田美桜や夫役を演じた北村匠海など、出演者たちが生放送やSNSで「ほいたらね」の言葉でドラマ終了を惜しんだ。

 最終回では、病気になったのぶ(今田)が夫の嵩(北村)に「嵩は、うちのアンパンマンや」などと思いを伝えた。5年後、のぶは病気がすっかり治ったかのように元気になり、2人で暮らす様子が描かれた。

 ラストは、のぶと嵩が手をつないで歩くシーン。アンパンマンの形をした雲が画面に映し出され、語りの林田理沙アナウンサーが「アンパンマンはきょうも、どこかの空を飛んでいます」とアナウンスし、今田と北村が声を合わせて「ほいたらね」と締めた。

 土佐弁「ほいたらね」は“じゃあまたね”という意味の別れの言葉で、毎回ドラマの最後に林田アナが発する締め言葉だった。

 この日、直後にオンエアされた「あさイチ」(月~金曜・午前8時15分)に今田がゲスト出演。「ほいたらね~を聞かせてください」という視聴者からのリクエストを受け、今田はカメラ目線で「みなさま、ありがとうございました。ほいたらね~」と笑顔で手を振った。

 共演者もSNSで「ほいたらね」の言葉とともに終了を惜しんだ。嵩役の北村は、自身のインスタグラムを更新し「最終回みながら泣いちゃった笑 懐かしいなぁ」と撮影を思い出しながら「ほいたらね」とフォロワーにメッセージ。

 のぶの妹・メイコ役を演じた原菜乃華も、インスタグラムで「最終回を観(み)ながら、もうずーーっと鳥肌が止まらなくて。

こんなに素晴らしい作品に携わることができた喜びを噛(か)みしめていました」という。スタッフや共演者に感謝し「あんぱんロス、きてます…」と告白して「ほいたらねっ」と締めた。

 「あんぱん」は第112作目の連続テレビ小説。「アンパンマン」を生み出した漫画家・やなせたかしさん(享年94)と妻・小松暢(のぶ)さん(享年75)の夫婦をモデルにフィクションとして描く。戦前・戦中・戦後と激動の時代に、2人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現したアンパンマンにたどり着くまでを描いた。脚本は中園ミホ氏、主題歌はRADWIMPSの「賜物」。8月22日にクランクアップした。

 9月29日からは、女優・髙石あかり主演の「ばけばけ」がスタートする。

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