J2北海道コンサドーレ札幌MF深井一希(30)が26日、今季限りで現役を引退すると発表した。

 U―12から札幌の下部組織で育った深井は2013年、トップチームに昇格。

ボランチで1年目から19試合に出場するなど活躍した。しかし同年に左膝の前十字じん帯を断裂するなど、計5度、両膝の手術を経験。その中でも復活を遂げ続け、サポーターからは「不屈の男」と称されてきた。26日時点でリーグ戦通算205試合に出場している。

 プロ13年目の今季は4月に2試合途中出場を果たすも、手術箇所とは別の痛みに苦しみ、フルメニューを消化できない日が続いた。復帰を目指す一方で「サッカーができる足の状態にはない」と漏らすなど、体が思い通りに動かない日も少なくなかったことから、今月に入り、クラブに現役を退く意向を伝えた。

 深井はかねて、将来はJリーグの監督に就くことを目標に挙げてきた。クラブは本人の意向も踏まえ、来年は下部組織のコーチの座を用意し、経験を積ませる。札幌一筋でプロ人生を歩んだ深井が、今度は指導者として、大好きな故郷で新たなサッカー人生を歩むことになる。

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