関東2部リーグの渋谷シティFCは26日、元日本代表FW渡辺千真(39)が9月28日のリーグ最終戦(日立ビルシステム戦・11時キックオフ つくばFC万博グラウンド)を持って現役引退することを発表した。渡辺は国見高、早稲田大を経て横浜FMに加入した2009年、13ゴールを挙げて新人王を獲得。

その後も多彩な得点パターンを駆使し、FC東京、神戸、G大阪、横浜FC、松本でゴールを重ね、J通算は424試合109得点(J1通算381試合104得点)を挙げた。日本代表としては2010年の1試合のみだったが、長くJリーグ屈指のストライカーとしてプレーした。

 24年に渋谷からJリーグを目指す同クラブに加入。昨季はクラブ悲願の2部昇格に貢献するなど、通算35試合5得点をマークした。渡辺はクラブを通じてコメントを発表した。

【コメント全文】

 応援してくださったファン・サポーターの皆さま、関係者の皆さまへ。

 この度プロサッカー選手としてのキャリアに区切りをつけ、現役引退することを決断しました。

 この決断に至るまでには、長い時間をかけて自分自身と向き合い、悩み、考え抜いた末の結論です。

 これまでのキャリアで本当に多くの出会いと経験に恵まれて、かけがえのない素晴らしい時間を過ごすことができました。

 国見FCジュニアから始まり、国見中学、国見高校、早稲田大学ア式蹴球部、横浜F・マリノス、FC東京、ヴィッセル神戸ガンバ大阪、横浜FC、松本山雅FC、SHIBUYA CITY FCとそれぞれのクラブで指導してくださった監督、コーチやスタッフの皆さま、共に戦ったチームメイト、そしてどんな時も支えてくださったファン・サポーターの皆さまに、心から感謝申し上げます。

 そしてここまで大きな怪我(けが)もなくサッカーできたのも両親のおかげですし、常に味方でいてくれて隣で支えてくれた家族にも大変感謝しています。

 引退は簡単な決断ではありませんでしたが、自分の身体や気持ち、これからの人生と向き合い、前向きな気持ちでこの一歩を踏み出すことを選びました。

 これからは愛するサッカーに少しでも恩返しできるような形で、次のステージに進んでいきたいと思っています。

 これまで本当にありがとうございました。そして、これからもサッカーという素晴らしいスポーツを愛し、応援していきたいと思います。

渡邉千真

 なお渋谷シティFCは、9月27日のトレーニング後と9月28日の試合終了後、会場にてファン・サポーターの皆様と交流の時間を設ける予定も発表した。

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