◆米大リーグ ワイルドカードシリーズ第1戦 ドジャース―レッズ(30日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が30日(日本時間10月1日)、ポストシーズン初戦のワイルドカードシリーズ第1戦、本拠地・レッズ戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、6点リードの6回2死一塁の4打席目に3番手右腕・フィリップスから2本目の本塁打となる2ランを放った。

 ホームランボールをキャッチしたのは、生まれたときからドジャースファンだというリック・シエラさん(42)。

球場から約5分の近所で育った。「俺たちは翔平を見に来たんだ。彼はいま野球界の顔であり、ロサンゼルスは彼を愛している。だからこれは俺だけでなく、息子や娘たちにとっても夢がかなった瞬間なんだ」と大興奮だった。

 シエラさんは過去にもホームランボールをキャッチしたことがあるといい、「だから、このボールを自分の前に座っていた日本人の子どもにあげようとしたのだが、周りが『持っていろ』と言うんだ。だから、その日本人家族の電話番号を聞いておくことにした。いつか彼らに渡すかもしれない。それは自分よりも彼らにとっての方がはるかに意味があると思うから。お金ではないんだよ」と、優しい笑みを浮かべた。

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