場内が騒然とした。平内が突然変身した。

8回から登板し、先頭の細川を2ストライクと追い込むと、3球目をアンダースローで投じて見逃し三振。細川は驚いた様子でスイングできなかった。大学時代の右肘手術の影響で肘の可動域が少なく「横や下から投げると手首がきれいに返って投げやすい」と利点を説明。その後は再び途中から上手投げに戻し、変幻自在の投球で1回無失点に抑えた。

 普段から腕の使い方の感覚を良くする目的で下手投げでも練習している。阿部監督から「使えそうだ」と太鼓判を押されていて、実戦で初めて試して好感触を得た。左腕のバルドナードも制球力アップのため、イニング途中にサイドスローに変更して1回無失点に抑えた。

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