◆米大リーグ ワイルドカードシリーズ第2戦 ドジャース―レッズ(1日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)
ドジャース・山本由伸投手(27)が1日(日本時間2日)、ワイルドカードシリーズ第2戦となる本拠地・レッズ戦に先発。今季のポストシーズン(PS)初登板で、5回まで2失点と好投している。
初回。2死一塁から4番のA・ヘイズの打球を右翼のT・ヘルナンデスがまさかの落球で2死二、三塁となると、5番スチュワートに右前へ先制の2点適時打を浴びた。低めのスプリットを見逃される場面も多く、26球を要するなど珍しく苦しい立ち上がりとなった。2回は速球中心の配球に切り替え、2奪三振で3者凡退と復調の気配を見せた。
4回まで10者連続アウトと完全に立ち直った右腕。ベンチでは捕手のロートベットと綿密に話し合う姿もあった。チームが逆転した直後の5回も7番スティーブンソンをカーブ、9番マクレーンを96・8マイル(約155・8キロ)直球で空振り三振。13者連続アウトと圧倒した。
前日30日(同10月1日)には9月の月間MVPが発表され、3、4月に続いて今季2度目の同賞に輝いた右腕。9月は4試合で1勝ながら、27イニングを投げて2失点、被安打7、34奪三振、防御率0・67と圧巻の数字を残した。
渡米2年目で初の開幕投手を務めた今季は30試合で12勝8敗、リーグ2位の防御率2・49、被打率1割8分3厘はメジャートップだった。チームでは唯一ローテを守り切り、9月6日(同7日)の敵地・オリオールズ戦で9回2死までノーヒットノーランの快投。
ルーキーとして初めて経験した昨年のPSは、パドレスとの地区シリーズ(S)第1戦先発を任されたが、初回に3点を失うなど3回5安打5失点。それでも、勝てばリーグ優勝決定S進出、負ければ敗退という運命の地区S第5戦では5回2安打無失点と好投。ダルビッシュとの投げ合いを制し、この一戦が球団4年ぶりの世界一につながった。ヤンキースとのワールドシリーズ第2戦では7回途中1安打1失点で白星をマーク。PSは計4試合で2勝0敗、防御率3・86だった。