◆米大リーグ ワイルドカードシリーズ第2戦 ドジャース―レッズ(1日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)
ドジャース・大谷翔平投手(31)が1日(日本時間2日)、1勝0敗で突破に王手をかけているワイルドカードシリーズ第2戦の本拠地・レッズ戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、3―2で1点をリードした6回1死一、三塁の4打席目に元日本ハム、ソフトバンクの右腕・マルティネスから右前適時打を放った。一塁塁上では三塁ベンチに向かって両手を挙げてガッツポーズを作った。
ドジャースの先発は山本由伸投手(27)で、レッズ先発はザック・リテル投手(29)。今季途中にレイズから移籍し、キャリアハイの10勝(8敗)を挙げ、防御率3・81をマークした右腕で、大谷は初対戦だった。
1回表に山本は、2死一塁でA・ヘイズを平凡なフライに打ち取ったかのように見えたが、右翼手のT・ヘルナンデスがまさかの落球。続くスチュワートに2点適時打を浴びて先取点を許した。1回裏先頭の大谷は一ゴロに倒れた。2点を追う3回無死二塁の2打席目は初球の外角スプリットを引っ張って手堅く二ゴロで進塁打。1死三塁と走者を進めると、続くベッツが中前適時打を放って1点差に迫った。大谷は前日9月30日の試合後には「打線が全体的にしっかりと出塁する、進塁させる、最後決める。こういう流れとして全員がいい攻撃ができてたんじゃないかなと思います」と口にしていた。
1点を追う4回には1死一塁からE・ヘルナンデスの適時二塁打で追いつくと、続くロハスの右前適時打で勝ち越し。さらに1死一、二塁で大谷が3打席目に立ち、2番手左腕のロドロと対戦したが、右飛に倒れた。
山本が6回表に無死満塁のピンチをしのぎ、1点をリードした6回1死一、三塁の4打席目。
ポストシーズン初戦でワイルドカードシリーズ第1戦だった前日9月30日(同1日)の本拠地・レッズ戦では大谷のバットがチームを先勝に導いた。初回先頭の1打席目に先発右腕・グリーンの100・4マイル(約161・6キロ)をはじき返して弾丸ライナーで右翼席に運ぶ先頭弾を放つと、6点リードの6回には今季自己最長タイの454フィート(約138メートル)の特大弾。T・ヘルナンデスも2発を放ち、5本塁打など15安打で10点を奪う猛攻を見せて、10―5で初戦を制した。
大谷も試合後には「初戦がとれていいゲームだったと思いますし、攻撃も含めて最後まで攻めれたのもよかったと思う。いいスイングができて、スタートとしては最高の形でスタートできたので、よかった」と納得。フィリーズが待つ地区シリーズ進出へ王手をかけている。
この試合で敗れて1勝1敗となった場合は、あす2日(同3日)の第3戦で先発予定。試合前にはポストシーズン初登板へ向けてキャッチボールで調整していた。