お笑いコンビ「千原兄弟」の千原ジュニアが3日、大阪・心斎橋の「ポール・スミス大阪店」を訪れ、バブアーとのコラボコレクション「Paul Smith Loves Barbour」の記者発表会に出席。英アパレルブランド同士がマッチングしたジャケットを身につけ、独自のファッション観を披露した。
ワックス加工コットンのショート丈ジャケットを着込んだジュニアは「ようできてますわ。僕バイク乗るんですけど、風が入ってけえへんようになってる。めちゃくちゃ実用的」と機能性をたたえた。さらに「こんなシャレた裏地あります?」と野鳥がプリントされた裏地を「横山たかし・ひろし」ひろしのように見せつけた。
そして「結局ね『大人って何?』って言われたら裏地なんですよ」とファーストジョーク。「(服の)表を意識してるようじゃまだ20代、30代」と笑わせた。さらに「ポール・スミスを着ずに大人になるのはなかなか難しいでしょ」と51歳の男性としての“あるある”も披露した。
以降はスポーツ報知の単独取材に応じた。「ポール・スミスを一着も持ってない40代、50代の男性を探す方が難しい」と改めて述べ、同じ1974年生まれの記者をうなずかせた。そして「もしかしたら(心斎橋筋)2丁目劇場という大阪(の劇場)でやらせていただいた時に、ファンの方からいただいた(プレゼントの)中にポース・スミスが非常に多くて。おなじみのロゴの派手な紙袋に、シャツとか入ってました」とブランドとの“初対面”を思い返していた。
50歳以上の男性は、ヤンキー文化に憧れたクチも多い。
それが今では、ファッションに一家言を持つトップコメディアンだ。「裏地は自分だけのものやし“どやっ!”じゃゃないおしゃれ。
伝統のブランドは守旧と革新という相反する個性を持つ。芸人にもそれが必要か、という問いには強い熱量で以下のように答えた。
「我々はありがたいことに目の前にお客さんがいてはることが多い。笑い声で自然とアップデートさせてもらえるのかなと思いますね。笑い声が少ないと『変えるべきところがあるのかな』と(思いながら)日々やってます。お客さんのおかげで、知らず知らず頭で考えるより肌で(感じて)やらしていただいてる感じがあります」
2丁目時代は芸へのこだわり、厳しさから「ジャックナイフ」とも呼ばれていた。令和の今、芸人にとって一番大事なことは何か。
「やっぱり、ありきたりですけど『楽しむ』っていうこと。若いことはそこまで楽しめなかったんで。ホンマに目ぇつり上げて『笑かしたんねん』みたいにやってたんで。
実は現在、家族で沖縄旅行を“楽しんでいる”最中だとか。だが、前日に抜け出して大阪を訪れ、この日に那覇へトンボ返りするという。報道陣との雑談では、日本仏教協会顧問を辞任した兄・千原せいじにも触れ「毎月会うてますよ。元気にしてますよ」と明かしていた。