女優・のんが4日、都内で行われた映画「アフター・ザ・クエイク」(井上剛監督)の公開記念舞台あいさつに出席した。

 村上春樹氏の短編集「神の子どもたちはみな踊る」(新潮文庫刊)に収録されている4つの短編をベースに、オリジナル設定を交えて映画化。

1995年の阪神・淡路大震災以降に別の時代、場所で喪失感を抱える4人の人生が交錯しながら2025年までの30年を描く。

 のんは、物語の鍵を握る”かえるくん”の声を担当。「かえるの役は初めて。びっくりしたけど、原作を読んで、かえるくんが(他の登場人物の)救いになる役。意外と責任重大なのかもしれない、頑張ってみよう」と出演を快諾。NHK連続テレビ小説「あまちゃん」などでタッグを組んだ井上監督の作品であることから「安心して飛び込んでみよう、やろうって思いました」と笑みを浮かべた。この日は淡い緑の衣装で登壇。「かえるくんなので!と強い気持ちで来ました」と笑った。

 井上監督によれば、かえるくん役はスタッフの満場一致で決定。「一直線の強い感じと、イノセンスでユーモアがある感じ。のんさん(が適任)じゃないか?となりました」とキャスティングの裏側を明かした。

 撮影では、かえるの鳴き声など「色々試しました」。

演じる上で意識したことに「佐藤(浩市)さんの演技に集中すること。映像を見ながら、演技の間、息づかいを敏感に感じ取りながらできるように集中していた」。佐藤は「どういう覚悟をもってやるんだろうなと思っていたけど、『かえる=のん』になった。『頑張ったな』…上から目線で言うのは申し訳ないけど、すごくよかった」と絶賛した。

 この日は鳴海唯、渡辺大知も出席。主演の岡田将生からはビデオメッセージが寄せられた。

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