◆東京六大学野球秋季リーグ戦第5週第1日▽東大―立大(12日・神宮)
立大OBで元巨人投手の横山忠夫氏(75)が、試合前のレジェンド始球式に登場した。
現役時と同じ背番号「28」のユニホームでマウンドへ。
横山氏は立大のエースとして活躍し、1970年秋の東大戦でノーヒットノーランを達成した。1971年ドラフト1位で巨人に入団。75年には、立大の偉大な先輩である長嶋茂雄監督(享年89)のもと8勝をマークするなど、通算12勝を挙げた。
プロ野球を引退したあとも、横山さんは立大のOB会長として長嶋さんと深いつながりがあった。2017年に立大が全日本大学選手権が決勝に進んだ際、長嶋さんが観戦を望んでいるという連絡を受けて、神宮の貴賓室に案内したという。「7回のエール交換で立教の校歌を一緒に歌ったのは、一生の思い出です」。立大は国際武道大を破り、59年ぶりに優勝。横山さんは学生野球の聖地での宝物のような時間を、懐かしそうに振り返っていた。