◆2025 JERA クライマックスシリーズ セ最終ステージ第1戦 阪神2―0DeNA(15日・甲子園

 史上最強リリーバーは、ポストシーズンでも健在だ。阪神・石井が、2点リードの7回2死一塁でマウンドへ。

牧に左前打を浴びて一、三塁とピンチを広げたが、代打・フォードを150キロ直球で空振り三振に斬り、珍しく雄たけびを上げた。「あまり(感情を)出したくなかったけど。その感情が不安の量と捉えてもらえれば。そのぐらい緊張した」。虎党の大応援を力に変えて抑えた。

 今季2度しかなかったイニング途中の登板。「(村上)頌樹もオヨ(及川)も粘りながら頑張っていた」と仲間たちの熱い思いを受け継ぎ、続投した8回も6球で3者凡退に封じた。レギュラーシーズンは53登板で1勝0敗36ホールド、プロ野球初の防御率「0・1点台」となる0・17。NPB記録の50試合連続無失点、球団記録の49回連続無失点でフィニッシュした。無敵右腕は、ポストシーズンでも通算9戦無失点と圧倒的な力を見せている。(中野 雄太)

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