◆第86回菊花賞・G1(10月26日、京都・芝3000メートル)

 3000メートル以上の競走は馬の適性はもちろんだが、騎手の“長距離適性”がかなり重要だ。

 15年以降の3000メートル以上の73鞍で、10勝を挙げるルメールは無視できない。

騎乗予定のエネルジコがどこまで人気を集めるかだが、単勝オッズ4・9倍以下に限定すれば【8163】で複勝率83・3%と安定感抜群。不安点を挙げれば、前走が2000メートルであること。1000メートル以上の距離延長は過去10年で【11034】。1着だったフィエールマン、2着だったレインボーラインはその後、ともに天皇賞・春を勝つ馬で、本質的にスタミナ派であるかの見極めが必要になってくる。

 ぜひ狙いたいのはアマキヒ。過去10年、前走条件戦から馬券圏内となった7頭はすべて2200メートル戦で1着だった。今年は該当馬が2頭(抽選対象除く)いるが、3勝クラスを勝ったゲルチュタールはコンビを組む坂井がデビュー以降、3000メートル以上で【01217】は気になる数字。これに対してアマキヒの戸崎は15年以降は【23518】だが、19年以降に絞り込むと【2259】。長距離G1近5走〈2〉〈3〉〈3〉〈15〉〈2〉着と馬券圏内をにぎわせている。

 3冠牝馬アパパネの子には、この馬を含めて戸崎は4頭に乗って【53010】。21年秋華賞の姉アカイトリノムスメに続き、アマキヒをG1勝ちに導くか。

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