第45回ジャパンカップ・G1は11月30日、東京競馬場の芝2400メートルで行われる。今年は海外から強力な1頭が参戦して、3世代の日本ダービー馬が顔をそろえるなどトップクラスのメンバーとなった。

 前走の天皇賞・秋でG1初制覇を果たしたマスカレードボール(牡3歳、美浦・手塚貴久厩舎、父ドゥラメンテ)が、主役候補の一頭だ。東京コースは引き続き得意の舞台で、力を出し切れれば好勝負が可能。3歳牡馬で斤量56キロも好材料で、一気に世代交代を狙う。

 23年の日本ダービー馬で、今年のクイーンエリザベス2世Cを制したタスティエーラ(牡5歳、美浦・堀宣行厩舎、父サトノクラウン)が、実績上位で強力なライバルだ。前走の天皇賞・秋は8着に敗れたが、やや仕掛けが早かった印象で、決して力負けではない。

 24年の日本ダービー馬ダノンデサイル(牡4歳、栗東・安田翔伍厩舎、父エピファネイア)は、英インターナショナルS(5着)以来の一戦で巻き返しを狙う。ここ一番の爆発力は大きな武器で、実績のある舞台で真価を発揮する。

 今年の日本ダービーを制したクロワデュノール(牡3歳、栗東・斉藤崇史厩舎、父キタサンブラック)は出走は状態次第だが、参戦すれば当然有力馬の一頭となる。

 唯一の外国馬として参戦するカランダガン(セン4歳、Fグラファール厩舎、父グレンイーグルス)は、今年の欧州年度代表馬に輝いた実力派だ。G1・3連勝で前走の英チャンピオンSを制するなど勢いに乗っており、日本の馬場への対応はカギになるが、意欲の参戦で勝負気配は十分だろう。

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