◆第45回ジャパンカップ・G1(11月30日、東京競馬場・芝2400メートル)

 国内外のトップホースが集う一戦。浅子祐貴記者が担当する「考察」キーポイント編は、世代レベルが高いとみて昨年の日本ダービー馬ダノンデサイルに注目した。

 世界トップランカーのカランダガンがどれほどの実力なのかと注目されているが、ホームで迎え撃つ日本馬は3世代のダービー馬が出走。毎年、古馬との対戦となる「3歳上」のレースが始まると「今年の3歳馬は強いの?」と決まって話題になる。各世代のレベルを調べるのが的中へのヒントになると考え、現3~6歳世代が3歳だった年のジャパンC前週までの3歳上の重賞成績を調べてみた。

 同期にイクイノックスやドウデュースがいて、ハイレベルと言われる6歳。その評判通りに3歳時から複勝率33・3%と層の厚さを示していた。だが、ジャパンCは過去10年で6歳以上は50頭が出走して3着以内0回。当レースに関しては、首位候補は5歳以下と考えるべきだ。

 6歳を上回る6勝を挙げ、勝率と連対率も上回ったのが4歳。出走数は32回と少ないなかで最多の勝利数を挙げているところにレベルの高さが見てとれる。それを裏付けるように今年の3歳上の平地重賞は17勝。3歳(4勝)、5歳(9勝)、6歳上(7勝)と比べると、いかに優秀かが分かる。

 さらに前2週の京都ではエリザベス女王杯をレガレイラ、マイルCSをジャンタルマンタルが完勝。

早くから世代トップの実力を見せていた4歳馬が順当にタイトルを積み重ねた。現在の日本競馬をリードする世代でダービーを勝ったダノンデサイルは当然、最有力ということになる。ただ、今回はほかにも日本の4歳馬に侮れない存在がいる。最後の最後まで考えて結論を導き出したい。(浅子 祐貴)

編集部おすすめ